継続してます。

自分のベンチャー起業にまつわるあれこれを自分用に記録。

「くまみこ」が最終回を迎えたので、熊出村の聖地をお米から紐解いてやるぜ!

アニメ「 くまみこ」が終わった。

いろいろと感じるところがあるが、このエントリーは感想じゃないのでそこはまたの機会に置いておく。

大事なのは、くまみこの舞台となったのは東北のどこなのよ?という疑問、これに答えたい。

 

熊出村は東北の日本海側の山間部にあるとのこと。つまり、青森、秋田、山形のどれかということになる。

この3県からの絞り込みに、俺はコメを活用したい。

ついに気づいてしまったのだよ・・・まちちゃんが何故「まち」という珍しい平仮名の名前なのかに!

 

東北のお米と言えば?

あきたこまち

このお米の名前に全てが入っているのだ。

 

あきたこまち

秋田こまち

秋田 こ まち

秋田 (巫)女 まち

秋田の巫女のまち!

 

そう!まちちゃんは、「秋田県の巫女のまちちゃん」だったのだ! 

 

ということで、ここにめでたくこじつけが完成したので、

俺は、「くまみこ聖地秋田県」説を提唱したい。

 

あ、他にも秋田が有力な説はあるっぽいよ。

アニオリ回の隣村とケンカになったステージがあった施設は秋田県のらしい。

 

では、2期がまともな終わり方になることと、「くまみこ」主役の日岡なつみさんと安元洋貴さんのますますの活躍を願い、このエントリーをとじようと思う。ではでは。

「甲鉄城のカバネリ」第6話感想 多重に折り重なるプロットによるテンポよいストーリー展開で「集う光」を描写

見ていて驚かない週がない!

これが「甲鉄城のカバネリ」の視聴者の置かれている状況ではないだろうか。

今週も俺はこの作品のクオリティに驚きました。

特に、後半部分の展開はもうこちらの想像を超えた表現を見せつけてきた感があって、なんというかもう言葉を失いました。(すごすぎて)

で、「何がすごいのよ?」って話になるので、この辺りを感想と合わせて書いていく。

 

今週の「表現の妙」は、前回書いたエントリーと実体としては同じ。

つまり、「プロットによって描く」だ。

「甲鉄城のカバネリ」の凄さの本質は作画ではなくプロットを使って描くことにある。

目に直接訴えかける視覚表現ではなく、プロットの表現で視聴者の無意識下の心理に働きかける所に「甲鉄城のカバネリ」の凄さがあるのだ。

第4話では、人間心理や環境変化等のプロットによる描写対象が「空中戦」だった。

そして今週は、「危機の発生」と「危機の克服」のプロットが筆と絵の具になっている。(どちらがどちらというのではなく、完成品を創り出す道具であるという意味で)

今週の第6話では、短時間に多発的に折り重なるように危機を発生させ、そして克服もまた、短時間に多発的に折り重なるように完了させ、危機のプロットを見事に回収していく。

このテンポの良さには本当に驚いた。脚本・構成担当者はほんとエグいくらいサディストではなかろうかと思った。

では、詳しい流れを追ってみていこう。

 

まずは、危機の発生から。

f:id:kzaway:20160521003505p:plain

重要なプロットの始まりはやはり危機から始まっている。

まず、「全員」が危機に瀕する融合群体の襲来。

http://livedoor.4.blogimg.jp/anico_bin/imgs/0/3/0333c35b.jpg

 

その直後にやらなければならないのが、おデブの砲撃。

http://livedoor.4.blogimg.jp/anico_bin/imgs/c/b/cbdb2d82.jpg

 

その直後の使命が無名の核カバネ討伐だ。

ここまでは、まぁ当然の流れであり、前段から予測がついていることが現実の展開となったといえる。とはいえ、状況は逼迫しており、緊張感に満ちた戦闘描写だった。

で、見てる側としては、「苦戦する砲撃=>核カバネ討伐」で十分手に汗握るわけなんだが、

「甲鉄城のカバネリ」のスタッフはここに「ギアチェンジの不具合」という更なる危機の発生まで被せて来やがったwww

http://livedoor.4.blogimg.jp/anico_bin/imgs/2/a/2a3e8a57.jpg

見てて「おいおいマジかよ、今の段階で十分ピンチなのに、ここにきてこんな危機のラインまで発生させてくるのかよ・・・!」と正直思った。

この一連の危機の発生パートは、全部で約2分34秒だった。この時間内に4つの「危機の発生」プロットをブチ込んできたわけだ。

 

では続いて危機の克服パートを見ていこう。

f:id:kzaway:20160521003458p:plain

発生した危機のうち、「個人が責を負う危機」は、巣刈のギアの肉塊除去を皮切りに、おデブ、無名と非常にテンポよく克服されていった。

http://livedoor.4.blogimg.jp/anico_bin/imgs/4/1/41e242a2.jpg

http://livedoor.4.blogimg.jp/anico_bin/imgs/0/2/02f56fd3.jpg

http://livedoor.4.blogimg.jp/anico_bin/imgs/3/7/37fca520.jpg

実に1分32秒の間に間髪入れずにこれら3つの危機を克服している。

3つのうち、最後の無名の核カバネ討伐が達成され、無名は名誉挽回し、生駒がしっかりと吹き飛ばされてきた無名をキャッチする印象的なシーンで終わった。

http://livedoor.4.blogimg.jp/anico_bin/imgs/9/b/9bbec0f2.jpg

乗員は車内に戻り、危機は終わった・・・かに思えた・・・。

重要な危機は終わったは終わったんだが、

実は上述の4つの危機のうち「全員」が瀕している危機の克服は明示的にはまだ表現されていなかった。

 

そして、核カバネ討伐からたった8秒後、

 

下手したら全員が死んでしまうような「脱輪の危機」が起こった。(というか、制作スタッフがまたブチ込んできたw)

http://livedoor.4.blogimg.jp/anico_bin/imgs/6/5/65ccb7ad.jpg

いや、どんだけ重ねて来るんだよ!とw

見てる側が安心したたった8秒後に「全員死亡フラグ」立ててくるとかw

エグすぎやろ脚本・構成担当者w(天才かよ!)

 

この危機においては、甲鉄城の主となった菖蒲が行動を起こす。全乗員に向けて「進行方向右に寄ってください」と指示を出した。

http://livedoor.4.blogimg.jp/anico_bin/imgs/1/b/1bfdfd0a.jpg

 

新たの危機とその克服の流れはこんな感じだ。

f:id:kzaway:20160521003440p:plain

最後の危機は、菖蒲の全車両への掛け声で乗員全員が一致団結して重心移動をすることによって克服された。

菖蒲の側近はもちろんのこと、菖蒲に敵対的なオッサン達も一斉に進行方向に向かって右側に移動&車体に体をぶつけていった。このシーンは、危機進行の臨場感が強いので一瞬で過ぎ去ってしまうが、非協力的だった敵対勢力も含めて甲鉄城が初めて菖蒲を中心にまとまった、甲鉄城社会における変化としても非常に象徴的なシーンだった。

第6話のプロット進行においては、最終的にはこういう流れが見えて来る。

全員死亡フラグ=>個人が個別の危機を克服する戦い=>全員死亡フラグ=>全員一致団結しての戦い=>全員生還(六根清浄!)

 

来週は初めて人が通常の生活を営んでいる駅に入るようだ。どういう展開になっていくのかはわからないが、4話で主力パーティーが結成され、6話でコミュニティ全体が一致団結するに至った。

7話以降、無名の謎の頭領「美馬」が登場し、新たな展開に進んでいくことだろう。

毎週木曜深夜が楽しみで仕方ない。とりあえず1期で終わりらしいんだが、これ俺ら絶対不完全燃焼に陥るパターンではw絶対2期やってくれよw

“Grayhair”なメンターの重要性

globis.jp

だから、出雲さんが今おっしゃったことに大賛成だ。私はシリコンバレーでも5社ほどの社外取締役を務めてきた。だからアメリカの社外取締役を内側から見た、数少ない日本人の一人だと思う。で、そうした取締役会に必ずいるのが、英語で言うところの‘grayhair’だ。私は70で、まだ白髪もあまりないけれど(会場笑)。要するに、かつていくつかのベンチャー企業を私のようにシリアルアントレプレナーとして創業・経営したり、あるいは投資したりして、成功も失敗も数多く経験している人々のことだ。そうした‘grayhair’たちが、たとえばミドリムシさんが世界レベルのベンチャーになるよう励まして、助言する。そうした人々が非常に大きな役割を果たす。(01:10:59)

この記事の千本さんの言う「grayhair」といわれるような起業経験があり起業やビジネスの山も谷も経験してきた人がメンターとなってくれることは本当にありがたい。

と、改めて思った1日だった。

もう何年も前からお世話になっている方には、創業時からずっとメンターとして色々と助言をいただいている。

俺は最初から世界を目指すと決めているので、この方のような日本も中国もアメリカも知っていて、あらゆる業界を経験し、0から立ち上げた起業家として山も谷も経験し、国内外に幅広い人脈をもっている人から助言をいただけるのは本当にありがたい。

そして、何よりも、指摘が恐ろしいほどに的確。山も谷も経験している起業家は、スタートアップの足りない部分もビジネス上の落とし穴も見抜いてしまう。

記事にある千本さんの発言は誇張でもなんでもなく、本当に“grayhair”なメンターって、若いスタートアップに魔法でもかけるかの如く導いてくれるので、ハンパねぇーって思った。特に、やはり人脈面でほんとすごいなー、と。

こういう人って絶対スタートアップに必要なんだよな。

よく言われることだけど、0→1をやってるスタートアップにとって、0→1を実際にやってきた“grayhair”の知見や人脈って、本当にお金以上の物だと思う。

いつかは俺も次世代導けるようになるかんな。

「甲鉄城のカバネリ」第4話の空中戦描写について

アニメ「甲鉄城のカバネリ」が熱すぎるので書く。

先週の第4話は実に衝撃的だった。そして昨日、第5話放送となり、新たな展開が始まった。ちょうど今は全体の1/3を超えた節目。

 

第4話の空中戦の妙は有機的に連動したプロットで描く技巧にある

http://animehatena.com/wp-content/uploads/2016/04/2054.jpg(アニメの読み物)

これほどまで見ていて無意識に眼孔が拡大するのを感じるアニメ作品は過去になかった。ヒロイン「無名」の戦闘シーンの動作の躍動感やカメラワークによる表現の意外性には言葉を失い、ただただ己の感性が歓喜している様を感じることしかできなかった。あの躍動感と迫力、カメラワークと体勢維持の発想、もう驚くしかなかった。圧巻だった。

こんな感覚に陥ったアニメは過去なかったんじゃないだろうか。エウレカでも攻殻機動隊でも、この表現が生み出す“瞬間的な衝撃”は得られなかった。

「甲鉄城のカバネリ」が第4話で視聴者に与えた衝撃は、単なる作画の迫力だけからくるものじゃない。

例えば、4話の列車上での無名のアクロバティックな戦闘シーンは、次の流れの中で起こったものだった。

  1. 車内の人間関係の不和が甲鉄城の進路変更を生み出す
  2. 甲鉄城の予定外の危険地域への進入
  3. 進入直前に敵の出現と襲来
  4. 甲鉄城の高速移動による戦場のめまぐるしい変化(トンネル通過による進軍チャンスの発生、落石衝突による瞬間的脱線)
  5. 脱線が生み出す、主人公たちへの上向きの突き上げる物理的衝撃発生
  6. 敵味方関係なく列車に突き上げられ、突然の空中戦突入
  7. 空中で敵と交錯するも無名は臨機応変に対処し敵を倒しまくる

この4話を象徴する戦闘シーンは、主人公たちの意思で空中戦を選んだのではなく、

それ以前の場面での、集団における人間関係の縺れが産み出した環境変化とそれにより引き起こされた戦場に瞬間的な変化によって突入した空中戦だった。

つまり、戦闘とは一見無関係の要素が空中戦へと繋がっていると言える。

一つの空中戦をアクロバティックに描き、作画力で魅せる作品は他にも多数あるだろうが、往々にしてそれらは主人公や敵が自らの意思で空中に飛ぶものが多い。(ドラゴンボール攻殻機動隊等)

これらは謂わば、主人公が空中戦を始めようと思った瞬間から始まるブツ切りの「個人意思駆動型の空中戦」なのだ。

しかし、「甲鉄城のカバネリ」は、空中戦に関係のない登場人物たちの人間関係が結果として空中戦を生み出しているという部分まで暗にリンクさせて表現している。つまりこれは、何段階も前のプロットが有機的に連動して描写された「ストーリー駆動型の空中戦」だ。

ストーリー展開・人間関係・心理・環境などの直接的な視覚表現でない部分までを連動させて主人公の戦闘シーンを描くなんて作品は今まで見たことがなかった。

製作スタッフの創作力には、脱帽するしかない。

「甲鉄城のカバネリ」、この作品は凄すぎる。

「Papi醤=柳原可奈子」説 と中国の個人メディア規制の影響の行方について

f:id:kzaway:20160422231911p:plain

さてさて、Papi醤の広告枠に4億円近い値がつくという衝撃的な転換点を迎えたソーシャルメディア広告市場ですが、

やはり気になるのは、今後の中国当局の個人メディアに対する規制の度合い。

汚い言葉使いや低俗な内容の動画コンテンツをこれからは投稿できなくなるわけだが、これって改めて考えると結構影響大きいのではと思えてきた。

というのも、だいたいYoutuberで人気あるのはどこの国でも「コメディ・パロディ・諷刺・低俗」のどれかに当てはまる内容を投稿している人が多い。

当たり前と言えば当たり前だが、「笑い」が一番バズりやすいということだろう。

これは中国でも同じで、Papi醤だと「人物」に対するパロディや諷刺といえる内容といえる。日本で例えるなら、柳原可奈子のコントみたいな感じ。人の特徴をよく観察し、その特徴を誇張して表現して、「あーいるいるそういうウザいヤツ!w」と視聴者を共感させるキャラクターを作り演じるスタイル。

動画で見るPapi醤と柳原可奈子

中国語が聞き取れない人がPapi醤の動画を見ても何言ってるのかわからないだろうから、ここでPapi醤と柳原可奈子のコントを比較してみよう。

まずはお馴染みの柳原可奈子から。

 

youtu.be

「キャリアウーマン」というワードを聞いて想像できる人物像の「あーいるいる!」と思わせる特徴を誇張してキャラクターを表現している。

 

一方でPapi醤は、こんな感じ。

youtu.be

 

これは題名よくわからんけど「金持ちと結婚した女(超絶ウザい)」ってところかな。

中国語が聞き取れなくても、冒頭の「バッグ自慢=>指輪自慢=>イヤリング自慢」のシーンはジェスチャー見てるだけでもその「ウザさ」が理解できると思うw

ちょっと、冒頭部分のこのウザキャラ3連鎖だけ適当に訳してみるとこんな感じ。

00:00〜00:10 「あ〜ゴメンゴメ〜ン。家出るときバッグ忘れちゃったの〜。・・・あ、このバッグカワイイと思う?旦那が買ってくれたの〜。安かったんだよ〜、たしか2万元(約35万円)ちょいってところかな〜。」

00:12〜00:23 「・・・ん?あ、これ?旦那が買ってくれたのよ〜。安かったんだよ〜。全部合わせてだいたい・・・10万元(約170万円)くらい。私は旦那に「そんなにたくさん買わなくていい」って言ったのよ〜。つけてると手が疲れちゃうし〜。フフフフ〜。」

00:25〜00:31 「・・・ん?あ、イヤリング?も〜やだ〜、旦那が買ったのよ〜。数万円のやつをつけて遊んでるだけなの〜。」

うっっっっっっぜえええええええええええええええええええええwwwwwwwww

まぁ、こんな感じでPapi醤の動画は「人物諷刺パロディ」モノが多いのだ。

ちなみにこの動画、ノーカット。気づきましたか?このキャラをノーカットで数分間演じきるわけですよPapi醤はw

ほんとこの子は天才だと思うwwwww本当に才能あるクリエイターだよなー。ほんと好きw

低俗コンテンツを規制されたらYoutuberは困るのでは。

日本でも人気実況者が変な風呂に入ってみたり、口喧嘩を生配信したり、脱いでみたり、ドローン飛ばしてみたりして話題になっていた。これらは低俗コンテンツの代表例だろう。だけどこういうのがよくバズるわけだ。

YoutuberはSNSでバズらせてなんぼのもんだから、この界隈ではむしろパロディや諷刺や低俗な内容のアイキャッチ画像や中身で釣ってバズらせない限り急成長できないし上位で生き残れないという現実が見えてくる。

というかまぁ、コンテンツの売り手が低俗コンテンツでオーディエンスを釣ろうとするのは、どのメディアにおいても共通してる。週刊誌だって醜聞で買わせるし、大手紙だって見出しで釣るしときには捏造する。TVのバラエティだって芸人が身体張ったりイジメたりする低俗な内容で視聴率を稼いでる。

要するに、規模の大小問わず、メディアの生存戦略は「低俗指向」が一番だということになる。個人メディアもそれは同じということだ。

中国個人メディアへの影響や如何に

で、話を中国市場に戻すが、

重要なのは、大手メディアのように多様に手広くコンテンツが作れない個人メディアにとって、「低俗」というこの鉄板手法を封印されてしまった今、すぐに次の生存戦略を見出せるのだろうか、ということだ。

非低俗で人気を獲得している中国の動画配信者も沢山いるのも事実。ゲーム配信者とかは罵り言葉使ってる人あまりいないし、旅行特化でフォロアー獲得している人もいる。

ただ、トップ中のトップは結構「パロディ・諷刺・低俗」路線だったりするので、今回の規制によって作風・芸風に影響はしてくる部分は出てくるかもしれない。(確実に罵り言葉が使えなくなった)

当局も、数百万〜数千万人に一斉に発信できてしまう個人メディアが、党や政府を諷刺したりパロディ作ったりされては困るわけだ。ここまで影響力を持つようになったトップランカー達に対しては監視せざるを得ない、と。

汚い罵り言葉は別にいらないけど、もしもPapi醤の切れ味鋭い「人物諷刺パロディ」芸が封印されてしまったら俺的にはかなりかなC。

この映画監督の動画とかほんと好きwこういうの続けてほしいなー。

youtu.be

 

でも、この動画の中にも実は「政治パロディネタ」が隠されてるんだよな〜w

こういうところも当局をピリピリさせる要因なんだろうな〜。

この才能が表現を規制されちゃうのは実にもったいない。

 

余談ですが、Papi醤は「銀魂」が好きなようです。

おそらく、彼女の卑語多様諷刺スタイルは銀魂の影響ではと予想するw 

 ジャニオタで銀魂ファンな親日Papi醤、ぜひ日本に来てほしいものです。

Papi醤の広告枠が3億7千万円で落札される。

http://ifanr-cdn.b0.upaiyun.com/wp-content/uploads/2016/03/papijiang1.gif

Papi醤周辺が非常に騒がしいw

ここ数日で起こったことの流れはこれ↓

  1. Papi醤が共産党機関紙から批判された&当局によりBANされた!(人民日报评papi酱等自媒体:自由发展非“野蛮生长”-搜狐文化频道
  2. と思ったら、動画すぐ復活した!(動画サイトで動画見れるようになってた)
  3. Papi醤声明文出した!
  4. Papi醤の広告枠のオークションが行われた!
  5. 個人メディアの広告枠落札額が3億7千万円! ←New!

Youtuberの広告枠に3億7千万円!!!!!!

額がやばいwwww

Papi醤、ソーシャルメディア広告の新時代作りすぎワロタw

 

ではちょっとを中国のサイトifanrの報道を参考にオークションの模様を見てみましょう。

 

f:id:kzaway:20160421184346p:plain

広告枠の詳細について説明がされてるっぽい。

 

f:id:kzaway:20160421184417p:plain

ガチでオークションっぽいw司会の人かな。

 

f:id:kzaway:20160421184420p:plain

ロットナンバー1、Papi醤w

 

f:id:kzaway:20160421184411p:plain

Papi醤の広告枠のオークションスタート。このオークションは、会場とオンラインの両方で入札可能の形式みたい。アリババのサービスでオンラインは運営してるっぽい。

開始価格は、Papi醤の誕生日の2月17日にちなんで、21万7千元から。インクリメントは10万元。会場での入札は10万元以上の増額で入札可能らしい。

 

f:id:kzaway:20160421184414p:plain

活況wwwオフライン入札者しっかり集まってるな。

 

f:id:kzaway:20160421184408p:plain

開始10秒で億突破したらしいぞwwww

そして最終的に2200万元で落札。

日本円にして3億7000万円。

とんでもねーw

 

でも影響力を見るとこれくらいついてもおかしくない。インフルエンサーとしての次元が違いすぎる。TV級の影響力だもんな。

そしてこれを仕掛けた投資家たちの発想も面白いよな。やっぱ中国人は商売上手いわ。

 

気になるのは中国当局インフルエンサーの発信内容に対して規制を始めたことだ。

たぶんPapi醤は、声明文の通りコンテンツ制作の方向性を修正してうまくやっていくんだろう。投資家もうまいこと当局とのやりとりできそうな実績ある人ついてるし。

ちなみにこれが声明文。

f:id:kzaway:20160421190914p:plain

わかってるよ、みんな今日の私に関する記事のこと気にしてくれてるんでしょ?みんなありがと〜。私はよろこんで批評も受け入れていきます。批評を受けとめて、間違いや不足している部分を正して初めてより良い方向に進むことができると考えています。一人の個人メディアを運営するものとして、私はもっと言葉やイメージに注意し、(当局からの)ネット動画コンテンツに対する要求に合わせて、みんなに向けて発信していきます。今後も何か問題があれば、Papiをもっとよくしていくために指摘してください。みんなありがとう〜(はーと)

 

他のインフルエンサーはどう思ってるんだろう。低俗な内容はPapi醤同様規制の対象としてみられてるだろうし、自由な表現は少なくなっていきそう。

中国政府にとってメディアというものは、「党の喉であり舌である」という考え方があるので、どうしても管理する方向にいってしまうんだろうな。

今回の騒動で、個人メディアもその範囲内に納められそうな動きになったと考えてもいいのかな。まぁ「管理下に置かれる」というものではないけど、「やりすぎたらBANされる」という状況にあるということを個人メディアに対して伝達したって感じかな。これで生計立ててる人もいるから、これは意識せざるを得ないよな。

 まぁ、低俗な言葉や内容やめろってくらいだから大きな問題にはならんだろうけど。それぞれ規制に合わせてやっていくでしょう。

 

ということで、趣味のPapi醤研究は今後も続けていきます。

 今後は個別のコンテンツについて語っていこうかな。面白いからw

起業家と資本家の思惑の不一致

 

何年前、モルガン・スタンレーのチーフエコノミストであるスティーブン・ローチ氏が投資ファンドを連れてファーウェイを訪問した際、ファーウェイの副総裁が接待してくれたが、任正非氏は顔すら出してくれなかった。その後、ローチ氏は「彼は3万億ドルのチャンスをもたらしてくれるチームを拒んだ」と愚痴った。

その発言に、任正非氏は「彼らはお客様ではないので、どうして会わないといけないの。お客様だったら、たとえ一番小さくだって必ずお会いする。ファンドを連れて来られたのは僕と何の関係もないだろう。僕らは通信機器を売るのだから、買ってくれるお客様を探すだけに力を入れるべきだ」と返事した。

最近感じてる起業家と資本家の思惑の不一致のわかりやすい例だ。

起業家ってのはこの第2段落の姿勢でいいと思うんだがな。実業ってこれが本質でしょ?

でも日本のベンチャー界隈では資本家の論理の方が浸透してる印象を受ける。

資金調達すげー」、「VCついたすげー」みたいな価値観持たされてる人多くないか?

それって本質ですか?と問いたい。

いや、そりゃ俺もPapi醤(中国Youtuber)が2億円調達したのは驚いたけど、

やっぱなんか変でしょ?VCVCとかいって資本家を崇めるのって。

メディアに乗せられすぎだろ、と。

このHuaweiの記事はたまたま見つけた例で、別にこの創業者のことはあまり知らないんだけどさ、この人もそうだけど、超絶大企業を一代で築き上げた傑物ってこういう実業本位で資本家の論理やポジトークを蹴散らすような考えの方が多いじゃん。京セラの稲盛さんとか。

その一方で、同じ実業の世界の出来事のはずなのに、今のベンチャー界隈はずいぶんと資本家の論理に支配されてしまっていて、多くの人はそれを疑う発想すら持っていなくて、この状況には疑問を感じずにはいられない。

俺の場合は、起業における価値観の相当部分を大学生の時にお会いしたスターバックスコーヒーCEOのハワード・シュルツさんからの影響を受けているので、昨今の日本のベンチャーシーンのVC崇拝指向は、全く理解できない。シュルツさんの起業家としてのスタンスは『商人』だ。なによりも顧客本位の姿勢だ。俺はこの考え方を踏襲している。

なぜ日本のベンチャー界隈は、顧客の方を向かずに資本家の方を向くことを善としてしまっているのか。資本家本位にしてどうすんだよ。顧客が満足してくれなかった会社なんてつぶれるだけだろ。

起業家の本質は『商人』である。この考え方に立脚するならば、向くべきは顧客であって資本家じゃない。

ちなみにシュルツさんなんて数百年前に誕生したコーヒー市場を1代でひっくり返した紛れもないイノベーターの傑物だ。このレベルの起業家が言うのが『商人である』というスタンスだぞ?日本のメディアオーディエンスはメディアの作り出す「起業家=イノベーター」という先行イメージに支配されすぎじゃないか?

もうちょい目の前のこと疑おうぜ。ことの本質について考えようぜ。

もう一例あげるなら、同じく1代でメガベンチャードワンゴ」を作った川上さんもこの資本家の方を向くベンチャーの状況には疑問を呈している。

 

別にHuaweiファンでもなんでもないんだけど、この記事にあるHuawei創業者の顧客本位の姿勢は正しいと思う。

俺は実業家は商人として顧客に向き合うべきだと考える。