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継続してます。

自分のベンチャー起業にまつわるあれこれを自分用に記録。

起業家と資本家の思惑の不一致

 

何年前、モルガン・スタンレーのチーフエコノミストであるスティーブン・ローチ氏が投資ファンドを連れてファーウェイを訪問した際、ファーウェイの副総裁が接待してくれたが、任正非氏は顔すら出してくれなかった。その後、ローチ氏は「彼は3万億ドルのチャンスをもたらしてくれるチームを拒んだ」と愚痴った。

その発言に、任正非氏は「彼らはお客様ではないので、どうして会わないといけないの。お客様だったら、たとえ一番小さくだって必ずお会いする。ファンドを連れて来られたのは僕と何の関係もないだろう。僕らは通信機器を売るのだから、買ってくれるお客様を探すだけに力を入れるべきだ」と返事した。

最近感じてる起業家と資本家の思惑の不一致のわかりやすい例だ。

起業家ってのはこの第2段落の姿勢でいいと思うんだがな。実業ってこれが本質でしょ?

でも日本のベンチャー界隈では資本家の論理の方が浸透してる印象を受ける。

資金調達すげー」、「VCついたすげー」みたいな価値観持たされてる人多くないか?

それって本質ですか?と問いたい。

いや、そりゃ俺もPapi醤(中国Youtuber)が2億円調達したのは驚いたけど、

やっぱなんか変でしょ?VCVCとかいって資本家を崇めるのって。

メディアに乗せられすぎだろ、と。

このHuaweiの記事はたまたま見つけた例で、別にこの創業者のことはあまり知らないんだけどさ、この人もそうだけど、超絶大企業を一代で築き上げた傑物ってこういう実業本位で資本家の論理やポジトークを蹴散らすような考えの方が多いじゃん。京セラの稲盛さんとか。

その一方で、同じ実業の世界の出来事のはずなのに、今のベンチャー界隈はずいぶんと資本家の論理に支配されてしまっていて、多くの人はそれを疑う発想すら持っていなくて、この状況には疑問を感じずにはいられない。

俺の場合は、起業における価値観の相当部分を大学生の時にお会いしたスターバックスコーヒーCEOのハワード・シュルツさんからの影響を受けているので、昨今の日本のベンチャーシーンのVC崇拝指向は、全く理解できない。シュルツさんの起業家としてのスタンスは『商人』だ。なによりも顧客本位の姿勢だ。俺はこの考え方を踏襲している。

なぜ日本のベンチャー界隈は、顧客の方を向かずに資本家の方を向くことを善としてしまっているのか。資本家本位にしてどうすんだよ。顧客が満足してくれなかった会社なんてつぶれるだけだろ。

起業家の本質は『商人』である。この考え方に立脚するならば、向くべきは顧客であって資本家じゃない。

ちなみにシュルツさんなんて数百年前に誕生したコーヒー市場を1代でひっくり返した紛れもないイノベーターの傑物だ。このレベルの起業家が言うのが『商人である』というスタンスだぞ?日本のメディアオーディエンスはメディアの作り出す「起業家=イノベーター」という先行イメージに支配されすぎじゃないか?

もうちょい目の前のこと疑おうぜ。ことの本質について考えようぜ。

もう一例あげるなら、同じく1代でメガベンチャードワンゴ」を作った川上さんもこの資本家の方を向くベンチャーの状況には疑問を呈している。

 

別にHuaweiファンでもなんでもないんだけど、この記事にあるHuawei創業者の顧客本位の姿勢は正しいと思う。

俺は実業家は商人として顧客に向き合うべきだと考える。