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自分のベンチャー起業にまつわるあれこれを自分用に記録。

「甲鉄城のカバネリ」第6話感想 多重に折り重なるプロットによるテンポよいストーリー展開で「集う光」を描写

見ていて驚かない週がない!

これが「甲鉄城のカバネリ」の視聴者の置かれている状況ではないだろうか。

今週も俺はこの作品のクオリティに驚きました。

特に、後半部分の展開はもうこちらの想像を超えた表現を見せつけてきた感があって、なんというかもう言葉を失いました。(すごすぎて)

で、「何がすごいのよ?」って話になるので、この辺りを感想と合わせて書いていく。

 

今週の「表現の妙」は、前回書いたエントリーと実体としては同じ。

つまり、「プロットによって描く」だ。

「甲鉄城のカバネリ」の凄さの本質は作画ではなくプロットを使って描くことにある。

目に直接訴えかける視覚表現ではなく、プロットの表現で視聴者の無意識下の心理に働きかける所に「甲鉄城のカバネリ」の凄さがあるのだ。

第4話では、人間心理や環境変化等のプロットによる描写対象が「空中戦」だった。

そして今週は、「危機の発生」と「危機の克服」のプロットが筆と絵の具になっている。(どちらがどちらというのではなく、完成品を創り出す道具であるという意味で)

今週の第6話では、短時間に多発的に折り重なるように危機を発生させ、そして克服もまた、短時間に多発的に折り重なるように完了させ、危機のプロットを見事に回収していく。

このテンポの良さには本当に驚いた。脚本・構成担当者はほんとエグいくらいサディストではなかろうかと思った。

では、詳しい流れを追ってみていこう。

 

まずは、危機の発生から。

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重要なプロットの始まりはやはり危機から始まっている。

まず、「全員」が危機に瀕する融合群体の襲来。

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その直後にやらなければならないのが、おデブの砲撃。

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その直後の使命が無名の核カバネ討伐だ。

ここまでは、まぁ当然の流れであり、前段から予測がついていることが現実の展開となったといえる。とはいえ、状況は逼迫しており、緊張感に満ちた戦闘描写だった。

で、見てる側としては、「苦戦する砲撃=>核カバネ討伐」で十分手に汗握るわけなんだが、

「甲鉄城のカバネリ」のスタッフはここに「ギアチェンジの不具合」という更なる危機の発生まで被せて来やがったwww

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見てて「おいおいマジかよ、今の段階で十分ピンチなのに、ここにきてこんな危機のラインまで発生させてくるのかよ・・・!」と正直思った。

この一連の危機の発生パートは、全部で約2分34秒だった。この時間内に4つの「危機の発生」プロットをブチ込んできたわけだ。

 

では続いて危機の克服パートを見ていこう。

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発生した危機のうち、「個人が責を負う危機」は、巣刈のギアの肉塊除去を皮切りに、おデブ、無名と非常にテンポよく克服されていった。

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実に1分32秒の間に間髪入れずにこれら3つの危機を克服している。

3つのうち、最後の無名の核カバネ討伐が達成され、無名は名誉挽回し、生駒がしっかりと吹き飛ばされてきた無名をキャッチする印象的なシーンで終わった。

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乗員は車内に戻り、危機は終わった・・・かに思えた・・・。

重要な危機は終わったは終わったんだが、

実は上述の4つの危機のうち「全員」が瀕している危機の克服は明示的にはまだ表現されていなかった。

 

そして、核カバネ討伐からたった8秒後、

 

下手したら全員が死んでしまうような「脱輪の危機」が起こった。(というか、制作スタッフがまたブチ込んできたw)

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いや、どんだけ重ねて来るんだよ!とw

見てる側が安心したたった8秒後に「全員死亡フラグ」立ててくるとかw

エグすぎやろ脚本・構成担当者w(天才かよ!)

 

この危機においては、甲鉄城の主となった菖蒲が行動を起こす。全乗員に向けて「進行方向右に寄ってください」と指示を出した。

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新たの危機とその克服の流れはこんな感じだ。

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最後の危機は、菖蒲の全車両への掛け声で乗員全員が一致団結して重心移動をすることによって克服された。

菖蒲の側近はもちろんのこと、菖蒲に敵対的なオッサン達も一斉に進行方向に向かって右側に移動&車体に体をぶつけていった。このシーンは、危機進行の臨場感が強いので一瞬で過ぎ去ってしまうが、非協力的だった敵対勢力も含めて甲鉄城が初めて菖蒲を中心にまとまった、甲鉄城社会における変化としても非常に象徴的なシーンだった。

第6話のプロット進行においては、最終的にはこういう流れが見えて来る。

全員死亡フラグ=>個人が個別の危機を克服する戦い=>全員死亡フラグ=>全員一致団結しての戦い=>全員生還(六根清浄!)

 

来週は初めて人が通常の生活を営んでいる駅に入るようだ。どういう展開になっていくのかはわからないが、4話で主力パーティーが結成され、6話でコミュニティ全体が一致団結するに至った。

7話以降、無名の謎の頭領「美馬」が登場し、新たな展開に進んでいくことだろう。

毎週木曜深夜が楽しみで仕方ない。とりあえず1期で終わりらしいんだが、これ俺ら絶対不完全燃焼に陥るパターンではw絶対2期やってくれよw